プロシアホールディングス株式会社様

―MIKATAのサービスをご導入いただいた経緯をお教えください。

伊藤様：
私は大学院でMBAを取得したら、卒業と同時に起業するつもりでした。そして、2012年の秋口ころに起業のための情報収集をして、いろいろ検討した結果、登記や税務・財務に関しては、第三者である税理士さんにお願いするのがベストだと考えました。
私が起業しようと考えていた事業は、「プロジェクトマネジメントの専門会社」という、当時の市場にはなかったジャンルだったので、できる限り営業とマーケティングに注力したかったんです。それと私は税務や財務の専門家ではないので、健全な企業経営を行うためには、その分野の専門家である税理士さんのチェックが欠かせないと考えました。

―MIKATAにお声がけいただいた理由をお教えください

伊藤様：
起業の地は渋谷にしようと考えていたので、その周辺の税理士さんを探しました。いろいろな方に連絡をして、実際にお会いしてお話をしてみたところ、もっとも親身で親切に対応していただいたのがMIKATAさんでした。説明も丁寧で、資料もわかりやすくて、相談をしていて「この人たちなら信頼できる」と感じたんです。それと……確か当時は、登記と税務や経理の処理をトータルで依頼するとお得になるプランがあったので、「だったら、まるごとお任せしてしまおう」となったんです（笑）。それから10年以上もずっとお世話になっています。私たちのグループが今あるのは、MIKATAさんのおかげです。

―2021年4月にホールディングス化された経緯についてお教えください。

伊藤様：
私は大学院でベンチャーマネジメント、イノベーション、新規事業開発を中心に勉強していました。もちろん、今の事業をしっかりと成長させた上ではありますが、将来的には次世代のアントレプレナー（起業家）を生み出したいという夢を持っています。とはいうものの、実際に一から起業するのは難易度が高く、簡単にはいかないのも事実です。
では、その成功率を少しでも高める手段はないものかと考えたところ、起業する会社のベース（骨格）を作り、そのベースにそれぞれのアントレプレナーの個性を肉付けした起業体系が有効なのではと考えました。
例えば、車が欲しいからといって部品から揃えて組み立てる人は、まずいません。普通は製品としての車を購入します。その際、オプションをつける人もいるでしょう。購入した状態のまま乗り続ける人もいれば、細かい部分を自分の好みにカスタマイズする人もいるでしょう。そのような起業スタイルであれば、一から立ち上げるよりも成功率は高まるはずです。そして、それを実現するには、親会社にホールディングス会社を置いて、事業を子会社化していくホールディングス化の手法がベストだと考えていました。

―ミカタにホールディングス化の相談をしたのはいつ頃になりますか？

伊藤様：
もともと、ホールディングス化の相談は2018年ぐらいからしていました。確か2020年の1月にミカタ様のセミナーがあり、その中でミカタの代表柴田様がホールディングス化について講演していたのを記憶しています。その話を伺って「我々にもできる」と確信を持ちました。その時は、ちょうどコロナの影響もあって、事業もやや停滞気味で、時間に余裕が生まれた時期だったんです。なので、「やるなら今！」と決意して、2020年の4月に、MIKATAさんに具体的な相談をしたと記憶しています。
ホールディングス起業の登記を2021年4月にしたかったので、その後の段取りはMIKATAさんと調整しながら適宜進めました。進行そのものは、大きなトラブルもなくスムーズに進みました。恐らく、ホールディングス化を進める上でもっとも大変なのは、従業員への説明ではないかと思います。私の場合は、創業期から自由度の高い小さい会社をグループ化することを事業計画書に記載し、従業員に展開していましたので、全社で前向きな対応ができました。株式移転などは、正直なところ最初はあまり理解ができませんでしたが、MIKATAさんが根気強く説明してくださったのでスムーズに進めることができました。

―ホールディングス化をした後の効果についてお教えください。

伊藤様：
ホールディングス化して約1年半なので、効果については、まさにこれから出していくべきものだと考えています。
現在、日本プロジェクトソリューションズは4事業部に分かれています。今後、各事業部の専門領域をさらに進化・深化させ、よりお客様に高度なサービスが提供できるようにしていく必要があります。同時に、各専門分野に従事する従業員のためにも、その産業にあった労働環境の提供や体制を構築しなければなりません。そのためにも、もう少し現在の子会社を大きくし、安定させ、その後に分社化を実行し、それらを実現したいと考えています。
ただ、分社化した後に方向性や目的がばらばらになっては本末転倒なので、ガバナンスが重要となります。この点については、MIKATAさんの知恵を借りながら、適切な形にしていきたいと考えています。

―将来の展望についてお教えください。

伊藤様：
企業としての展望は、先ほどお話したように、将来的な分社化を目指した成長となります。そして、私自身の展望としては、やはり起業家の育成していくこととなります。
私は現在、大学院や大学の教員も勤めています。主に新規事業開発について、社会人大学院生や博士号取得者に対して指導をしています。そこで必ずお伝えしているのは「まずはお客様を見つけること、もしくはお客様に見つけてもらうこと、サービス・製品を使っていただくことに全集中すべき」という点です。それを実行するには、会計や税務、関連手続きは、信頼できる専門家に任せた方が得策です。
もし、事業を開始していて、「組織や会社をこうしていきたい」という夢や目標があるにもかかわらず、思うように進まず停滞しているのなら、専門家に相談することで停滞していた物事が進み、夢や目標を実現できるかもしれません。相談した結果、進めることもあれば、止める決意をする場合もあるでしょう。時間は二度と戻ってきません。悩んでいて停滞するくらいなら、専門家に相談してアクションに移す方が絶対にいいはずです。私にとってMIKATAさんは、相談できる専門家として最適なパートナーなんです。

―最後にMIKATAに対するメッセージをお願いします。

伊藤様：
MIKATAさんと出会わなければ、今の当社はないと思っています。これは、お世辞抜きの本心です（笑）。 会社運営では、それぞれのフェーズにあらゆる課題が訪れます。それを相談すると、迅速に回答・指導いただけます。経営者は……私もそうですが（笑）、せっかちな人が多いので、迅速かつ小回りの利くサポートがあると、非常に助かります。社風なのか、MIKATA様は、どの方に相談しても、皆さん親切で迅速な対応をしてくださいます。今後も、これまでと同様、迅速かつ小回りの利くご指導・サポートを継続いただきたいです。