株式会社佐藤電機製作所 様
迅速なホールディングス化と
円滑な家族間の資産承継 をミカタがサポート
医療機器や半導体製造機器などの精密板金製品を、設計から板金・塗装・組立までワンストップで生産する株式会社佐藤電機製作所。2021年7月に創業70周年を迎えた同社は、2022年2月に将来的な利益の最大化を目的としたホールディングス化を実施しました。本記事では、同社がホールディングス化に至った経緯と、それを支えたミカタのサポートについて、同社代表取締役社長の佐藤薫宏様、および会長の佐藤喜行様にお話を伺いました。
ご活用いただいている
MIKATAグループのサービス
事業承継コンサルティング(ホールディングス化などの成長戦略・株価対策支援)
導入のきっかけ・背景
事業承継の次のステップとしてホールディングス化を計画
経験豊富なミカタのコンサルタントに相談
ミカタと出会った経緯についてお教えください
薫宏 様:
当社は、2020年の4月に事業承継をおこない、父の後を継いで私が社長に就任しました。現在のご担当者である蒲生さんとは、その当時からのお付き合いです。ただ、その時はミカタさんではなく他社さんにお勤めでした。
その後、会社の土地や株式などの資産をどう引き継ぐかを検討していて、ホールディングス化という手法に辿り着きました。そして、具体的な方法について顧問税理士の方やセカンドオピニオンの先生に相談してみたのですが、どちらもホールディングス化のご経験がなく「対応が難しい」とのご回答でした。そんな折に蒲生さんが、ミカタさんに転職したということで、ご挨拶にいらっしゃいました。そこで、ホールディングス化について相談したところ具体的な方法についてご提案いただいた、というのがおおよその流れとなります。
喜行 様:
ホールディングス化については以前から興味があって、セミナーに参加したり、地銀の担当者の方から説明を受けたりしていました。ただ、実際にどうすればいいのかについては、よくわかりませんでした。ですから、非常にいいタイミングで蒲生さんからご提案をいただいたと感じています。
業務支援のご感想と効果
タイムリミットは決算までの2か月
ミカタの迅速な対応で不利益を3分の1まで圧縮
ミカタからの提案で特に効果があったとお感じになったものはなんですか?
薫宏 様:
一番は、やはり将来的な不利益の圧縮ですね。おかげさまで、当社の事業は非常に好調で利益が上がっています。そのため、期をまたいで決算が公表されると、確実に株価が上がります。そのため、ホールディングス化の際に発生する株式の交換については、決算の前に完了しないと大きな不利益が発生します。
当社の決算は毎年2月です。そして、蒲生さんからホールディングス化のご提案をいただいたのは2021年の12月頃です。つまり、時間的な猶予は2か月ほどしかありませんでした。そんな状況でしたが、蒲生さんが間に合わせるためのスケジュールを明確にしてくださって、手続きについても迅速に対応いただき、決算前に株式の交換を完了することができました。もし間に合っていなかったら、実際に発生した額の3倍は不利益を被っていたことでしょう。
ホールディングス化以外で、ミカタがご提供しているサービスはありますか?
薫宏 様:
現在は、ホールディングス化した会社の税務関係を一通りお願いしています。ちなみに、ホールディングス会社では、佐藤電機本体のロゴのライセンス管理事業もおこなっています。このロゴは、私が社長になったタイミングで刷新しました。
ホールディングス会社を立ち上げたものの、具体的に何ができるのか、どう売り上げを作っていくかという悩みがありました。そこに蒲生さんから、ロゴを商標登録してライセンスを管理する事業のご提案いただきました。これは、ホールディングス会社と佐藤電機本体、双方にとってメリットのある事業です。このお話を伺った時、「そんな方法があるのか」と目から鱗が落ちる思いでした。
新しい家紋(ヒト×IT)をイメージした佐藤電機製作所の新しいロゴマーク
家々で定める紋、各家の紋所を表す家紋。
それを進化させ、ヒトとITの組織であるSDSに
新しい家紋を誕生させた形状。
通常家紋は周りを全て囲む形が
多いが周りを囲わない形状にすることにより
SDSが外に向かって開いていく様を表しています。
ミカタの客観的かつ具体的な提案で
スムーズな家族間の資産承継が進行中
ご家族に対するサポートについてはいかがでしょう?
薫宏 様:
個人の資産についても、いろいろ相談に乗っていただいています。特に保険については、細かいご提案をいだいています。
それと、特にありがたいと感じていることは、相続に関するサポートです。会社の事業承継と違って家族間の相続については、私たちだけでは、なかなか思うように話が進みません。今、話がスムーズに進んでいるのは、蒲生さんが間に入って具体的なご提案をいただいているからだと感じています。
喜行 様:
私の場合、先代が急に倒れて、なんの相続対策もないまま会社を引き継ぐことになりました。その当時は、会社の株価もかなり高くて、相続時にはかなりの負担を抱えることになったんです。なんとかその当時の借入などは返済することができましたが、同じような苦労を家族には掛けたくないという思いが強くあります。今は、蒲生さんのアドバイスをいただきながら、生前贈与や遺言状の作成など、できる限りの準備を進めているところです。
ミカタのサポートに対する印象をお教えください
薫宏 様:
蒲生さんには、公私共にいろいろな相談をさせていただいています。レスポンスも早く、いつも明確なお答えをいただけるので、安心してお任せできています。
喜行 様:
ミカタさんは大きな会社なので、我々のような小さな会社と向き合っていただけるのかとか、お支払いする報酬もお高いんじゃないかとか、最初は結構心配していたんです。ですが、実際にお付き合いをしてみるとそんなことはまったくなくて、会社のことはもちろん、私個人や家族についても、いろいろなことを考えて細かく提案していただいています。私の中では、税理士さんがここまでやってくれるイメージがなかったので、正直なところ驚いています。
将来の展望・メッセージ
ホールディングス化後の事業展開について
あらたな提案をミカタに期待
今後の展望や予定していることがあればお教えください
薫宏 様:
ホールディングス化が終わったばかりなので、少なくとも佐藤電機製作所の本体については、そこまでの事業拡大は考えていません。まずは、事業領域をもう少し広げて、売上よりも利益を上げる方向で考えています。ただ、現在の工場が手狭になってきているので、工場の拡張は検討していく必要があると感じています。
今後、ミカタに期待することがあればお教えください。
薫宏 様:
今、特にお願いしたいのは、ホールディングス会社の事業展開に関する具体的な提案です。これは、いいご提案があればどんどん出していただきたいです。本格的なお付き合いが始まって日が浅いので、今はまだ遠慮があるのかもしれませんが、今後はもっと踏み込んでいただいて、攻めた内容のご提案を期待しています。個人の資産についても、現状は私の知識のみで運用している状況なので、ぜひいろいろなアドバイスをいただけると助かります。
喜行 様:
私自身は、現状のサポートで十分に満足しています。会社は、ほぼ息子に任せているので、私としては残された人生を楽しくやっていけるようなご提案をいただけると嬉しいです。今後とも、なにとぞよろしくお願いします。
MIKATAグループ担当コンサルタントより
蒲生
佐藤電機製作所様とは、本当にありがたい関係性を築かせていただいています。
薫宏様のコメントにもありましたが、お付き合いが始まってあまり時間が経っていないので、私の理解が及ばない部分もあるかと思っています。今後、会社のことやご家族のことを、いろいろとお伺いして理解が深まれば、ご要望にあるような踏み込んだご提案も可能になると感じています。
佐藤電機製作所様は、企業として非常に優秀で、これからも大きく発展していく可能性を秘めています。今後も、会社のそしてご家族の将来に役立つような情報や提案の提供を、心掛けていきます。