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2023/02/21
キャッシュフロー(現金の流れ)を予測する上での6つのポイント!
キャッシュ(現金)は、あらゆる会社において事業を継続するための生命線となるものです。お金の流れを「キャッシュフロー」といいますが、事業を行う上で自由に使える現金をいかに確保するかが安定経営の第一歩であり、事業を継続させていくためには現在だけでなく将来のキャッシュフローを予測することが非常に重要となります。今回はキャッシュフローを予測する上で必要な6つのポイントについて解説します。
目次
- キャッシュフロー(現金の流れ)を予測する上での6つのポイント!
キャッシュフロー(現金の流れ)を予測する上での6つのポイント!
キャッシュフローを予測する上で必要な6つのポイントについて、確認していきましょう。
(1)予測はできるだけ悲観的に
- まず大切なことは「現実的かつ悲観的に予測する」ということです。売上を予測する際は、実情に即したあらゆる要素を元に検討する必要がありますが、大切なのは事業が順調にいかなかった場合をも想定して予測を立てることです。売上や利益が予想を大幅に下回った場合でも、会社が倒産の危機に陥ることがないよう、悲観的に準備をしておくことが重要となります。
(2)キャッシュの出入りのタイミングを押さえる
- 請求書を発行したら、売上があがったと感じてしまうかもしれませんが、銀行口座に振り込まれてはじめての収入となります。仮に100万円の請求書を発行しても、入金が3カ月後であれば、その3カ月間はその100万円を使用することができません。逆に100万円の備品を購入しても、支払いが3カ月後であれば、その間に余裕を持つことができるのです。
(3)支出項目は全て網羅する
- 予測を立てる時は、当然ながらすべての支出項目を漏れなく含めて検討する必要があります。個々に見ると小さな金額であったとしても、そうしたものが複数あり、12カ月間にわたって蓄積すると大きなズレに繋がります。仮に費用が発生するかどうかが不明確な場合でも、必ず予算に組み込んでおきましょう。
(4)晴れ・曇り・雨のシナリオを描く
- キャッシュフローを予測する際に、将来の売上については、3つくらいのパターンで考えると良いでしょう。たとえば、増収の「晴れパターン」、現状維持の「曇りパターン」、減益の「雨パターン」といった具合です。仮に売上の額に関わらず発生する経費が900万円で前年の売上が1,000万円の場合、前年通りであれば100万円の利益ですが、売上が2割増加すると利益は300万円増加します。逆に2割減少すると利益は100万円の赤字となってしまいます。
(5)固定費と変動費に分類して把握する
- さまざまな経費を「固定費」「変動費」に分類して把握することも大切です。固定費とは、売上の大小に関わらず発生する費用のことです。代表的なものとしては、家賃や光熱費、通信費といったものがあげられます。変動費とは、売上の大小に関連して変化する費用で、主なものには原材料費や輸送費、外注費などがあります。
(6)季節差を押さえる
- 季節によって売上に大きな差が生じる場合や、大きな支出が伴う月がある場合などは、どのようにしてキャッシュを上手く回すのか十分に検討しておく必要があります。
こうした6つのポイントを押さえながら、キャッシュフローを予測し、対策を検討することで安定経営へとつながってゆくのです。
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